美術館巡り もののあはれ と日本の美

土佐光起

↑ 清少納言図 土佐光起筆

“もののあはれ” と言うと、何か暗いマイナスイメージと言った感じですが、
昔は違ったようです。
調べてみると、
*折に触れ、目に見、耳に聞くものごとに触発されて生ずる、
しみじみとした情趣や哀愁のこと。。。
*日常からかけ離れた物事(=もの)に出会った時に生ずる、
心の底から「ああ(=あはれ)」と思う何とも言いがたい感情。。。
とあります。
今日の展覧会で解説をしてくれた学芸員の説明によると、
若い女の子が、”やべー、超やべー” と言ってるのが、なんとなく似ているかなと・・・・
(ちょっとちがうかも)
急に格が下がって、品が無くなった感じですね。

本来、「もののあはれ」の発見は、
江戸時代後期の国学者本居宣長が、著作『紫文要領』や『源氏物語玉の小櫛』
において提唱し、その頂点が『源氏物語』であると規定しています。
平安時代までさかのぼる格調高い言葉のようですね、”やべーぇ” は。

それでは、作品を見ながら、四季の自然のうつろいなどに触れた時に感ずる、
優美で繊細な、しみじみとした情緒を感じてみましょう。

↓ 尾方乾山 短冊皿 十客揃

尾方乾山

↓ 田毎の月図鐔 銘西垣永久 七十歳作

鐔

↓ 春夏花鳥図屏風 狩野永納筆 六曲一双

柳橋水車図
↓ 尾方乾山 色絵菊文透盃台 春草文汁注

乾山透盃

↓ 鏑木清方 桜もみぢ 二曲一双
なーるほど、春と秋ってことですね!

鏑木清方

さーて、もののあはれ 感じて戴けたでしょうか?
むむむむむむ・・・

鏑木清方、とても清楚で素敵です。
6月には鎌倉へ、鏑木清方生誕135年記念
“こしかたの記” を見に記念美術館に行く予定です。

↓ ロビーにあったフラワースタンド
豪華で華麗、ストレチアが見事
IMG_20130423_131048フラワースタンド

 

 

 

 


筆あとの魅力 点・線・画 ブリヂストン美術館

2013_03_06_13_11_24筆あとの魅力

↑ 東京駅 ブリヂストン美術館 (反射の為この角度しか撮れなかった)
創業者石橋正二郎氏が所蔵の美術品を、新築のブリヂストンビルにある
石橋財団の美術館に寄贈しました。1961年の事だそうです。
印象派と20世紀絵画を中心とする西洋の近・現代美術、
明治以降の日本の洋画を収蔵・展示されてます。
初めての訪問でしたが、その素晴らしい所蔵品の数々には
目を見張るものがありました!!
今回は、筆あとの魅力 というタイトルに相応しい179点の展示です。

↓ お馴染みロダンと青銅時代
2013_03_06_12_00_5ロダンセイドウジダイ

本物を見た事がないので、しかしこの考える人・・・小振りです。

↓ ピサロ ブージヴァルのセーヌ河

2013_03_06_12_20_09ピサロブージヴァル

↓ ゴッホ モンマルトルの水車
これは実に良く描写されてます、拡大してご覧下さい。

2013_03_06_12_36_48ゴッホモンマルトルノ

↓ 岸田劉生 街道(銀座風景)

2013_03_06_12_41_16キシダリュウセイカイドウ
麗子微笑 などの麗子画はあまりにも有名。38歳で亡くなった奇才。
墓地は多磨霊園にあります。

↓ ピカソ 生木と枯木のある風景

2013_03_06_12_47_00ピカソ

*ブリヂストン美術館の収蔵品の多さと、内容の豊富さは素晴らしい!!!
展示内容が変わる都度、当分通うことになりそう。

*昨年11月に続いて、東京駅散策2回目!!
久しぶりの東京駅探検です。
八重洲地下街ゃDAIMARU 地下街をメインにウロウロ。
おかげで大分地理的に因果関係が解ってきました。
しかしあの巨大な東京駅に広がる一大グルメシティーを全て理解するには
だいぶ通わなくてはなりませんね。

gah3775w[1]_R

↑ 昼食は宝田水産の、限定30食、宝田のまかない”海鮮丼”
ラッキーにも1名分 ありつけました。819円也!! お勧めですねん。

↓ PAPA BUBBLE の飴作り パパププレ

2013_03_06_13_58_28PAPABUBBLE

↓ 延ばして完成です!! CANDYのできあがり。

2013_03_06_14_13_08PAPAアメノバシテ
ずっと見ていたので、20分くらい張り付いてましたね。
ぐりこ・やキッチンとか店頭ディスブレイも豊富なので
時間つぶしにはもってこいで楽しめます。


歌舞伎 江戸の芝居小屋

歌舞伎座改装に合わせて、歌舞伎座新開場記念展に行きました。

kabuki

過去3年間で5人もの大物を亡くした歌舞伎界。

中村富十郎・死去・ 中村芝翫・死去・ 中村雀右衛門・死去

中村勘三郎・急逝・ 市川團十郎・死去

残念な事でしたが、若手も育っており、世代交代と言う事でしょうか。
関係者も、完成披露とともに大変期待しています。

↓ 日吉山王祇園祭礼図屏風 六曲一双 室町・桃山時代

2013_02_13_12_11_24a

↓ 1期歌舞伎座 模型

2013_02_13_12_30_39b

↓ 左から 松本幸四郎・岩井半四郎・そして市川團十郎です。
七代目團十郎の佐野次良左衛門、歌川国貞画ですが、
さすが團十郎、見事な表情でした。
(歌舞伎役者は親から子へ、子から孫へと相伝しているので
各代々表情も顔の造作も、さもありなんと言う感じで、似ています!!
特に12代團十郎さん。途中養子縁組などもありましたけどね・・)

2013_02_13_12_40_57c

↓ 三代歌川豊国画 十八番の内十六 助六

2013_02_13_12_45_21d

こうやって見ていると、風景はもちろんですが、
浮世絵は歌舞伎をモチーフとした物が大変多く、
いかに当時人気があったのかが解ります。

↓ 第4期 歌舞伎座 完成模型

2013_02_13_12_56_59e

[こけら落とし4月大歌舞伎] が8日から始まります。
十八世中村勘三郎に捧ぐ ”お祭り” や、”弁天娘女男白浪”  ”勧進帳”など
有名どころの出し物が目白押し。
今月末くらいから申し込み受け付けがはじまりますので
完成なった第4期 歌舞伎座 いかがでしょうか。。。
團十郎 成田屋さんは別格です、海老蔵さん、頑張っておくれやす。