↑ 清少納言図 土佐光起筆
“もののあはれ” と言うと、何か暗いマイナスイメージと言った感じですが、
昔は違ったようです。
調べてみると、
*折に触れ、目に見、耳に聞くものごとに触発されて生ずる、
しみじみとした情趣や哀愁のこと。。。
*日常からかけ離れた物事(=もの)に出会った時に生ずる、
心の底から「ああ(=あはれ)」と思う何とも言いがたい感情。。。
とあります。
今日の展覧会で解説をしてくれた学芸員の説明によると、
若い女の子が、”やべー、超やべー” と言ってるのが、なんとなく似ているかなと・・・・
(ちょっとちがうかも)
急に格が下がって、品が無くなった感じですね。
本来、「もののあはれ」の発見は、
江戸時代後期の国学者本居宣長が、著作『紫文要領』や『源氏物語玉の小櫛』
において提唱し、その頂点が『源氏物語』であると規定しています。
平安時代までさかのぼる格調高い言葉のようですね、”やべーぇ” は。
それでは、作品を見ながら、四季の自然のうつろいなどに触れた時に感ずる、
優美で繊細な、しみじみとした情緒を感じてみましょう。
↓ 尾方乾山 短冊皿 十客揃
↓ 田毎の月図鐔 銘西垣永久 七十歳作
↓ 春夏花鳥図屏風 狩野永納筆 六曲一双
↓ 尾方乾山 色絵菊文透盃台 春草文汁注
↓ 鏑木清方 桜もみぢ 二曲一双
なーるほど、春と秋ってことですね!
さーて、もののあはれ 感じて戴けたでしょうか?
むむむむむむ・・・
鏑木清方、とても清楚で素敵です。
6月には鎌倉へ、鏑木清方生誕135年記念
“こしかたの記” を見に記念美術館に行く予定です。
↓ ロビーにあったフラワースタンド
豪華で華麗、ストレチアが見事